一般歯科(むし歯・歯周病)

むし歯とは

むし歯とは

むし歯とは、お口の中のむし歯菌が糖質から作った酸により歯が溶かされてしまう病気です。食生活の内容が大きくかかわってくることから、「生活習慣病」の1つであると考えられています。
むし歯はそのまま放っておいても治ることはなく、症状が進行すると歯を抜かなければいけなくなることもあります。しかし、初期段階のうちに発見し治療を受ければ、期間も短く、治療にともなう痛みも少ない状態で完治させることが可能です。ですので、3ヶ月に1回程度の頻度で当院にお越し頂き、定期健診を受けられることをおすすめします。

むし歯の進行

むし歯の進行は、「CO(シーオー)」から「C4」までの5段階で表されます。一般的に、初期段階であればあるほど治療期間は短くなり、また治療にともなう痛みも少ない状態で完治させることが可能となります。

  • CO

    歯の表面が、むし歯菌の酸によって浅く溶けた状態です。この段階では、痛みやしみなどの自覚症状はほとんど現れません。

  • C1

    歯の表面を覆うエナメル質だけが、むし歯菌の酸によって溶け始めた状態です。歯の光沢がなくなり、白っぽくざらざらとした感じになります。この段階でも、痛みやしみなどの自覚症状はほとんど現れません。

  • C2

    むし歯が、エナメル質の内側にある象牙質にまで進行した状態です。この段階になるとむし歯部分が黒ずんで見え、冷たいものや熱いものを食べた時に歯が痛むなどの症状が現れ始めます。

  • C3

    むし歯が、象牙質の内側にある歯髄(歯の神経)にまで進行した状態です。この段階になると歯髄が炎症を起こすため、歯がひどく痛みだすようになります。また、むし歯部分を削るだけでは完治は難しくなるため、歯髄の除去も検討しなければいけなくなります。なお、歯髄を除去すると歯がもろくなるので、できるだけこの段階に至る前に、治療を受けられるようにしてください。

  • C4

    むし歯によって、歯冠(歯の目に見える部分)がほとんど溶けてしまい、歯根(歯の根っこ)にまで進行した状態です。この段階に至ると、抜歯を検討しなければいけなくなります。

できるだけ歯を保存する治療を目指します

できるだけ歯を保存する治療を目指します

今では、入れ歯やインプラントなど、歯が抜けてもそれを補う様々な治療方法がありますが、やはり天然歯にはかないません。そのくらい、天然歯というのはかけがえのないものなのです。当院では、患者様の大切な天然歯を守るために、できるだけ歯を削らない、抜かない治療を目指します。

歯周病とは

歯周病とは

歯周病とは、歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)がたまり、その中の細菌に感染することで、歯肉が炎症を起こしたり、歯槽骨(歯の土台となる骨)が溶けたりし、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。 歯周病には、初期段階では痛みやしみなどの自覚症状が非常に現れにくいという特徴があり、さらに、歯を失う一番の原因とされています。 ですので、ご自身の大切な歯を守るためには、当院で定期健診を受けられて、歯周病の早期発見・早期治療をはかることが重要となります。

こんな症状はございませんか?

  • 歯を磨くと、歯茎から血が出る
  • 歯茎から膿が出る
  • 歯茎が腫れている
  • 冷たいものや熱いものを食べると、歯が痛む
  • 歯がぐらぐらと動く
  • 歯が浮いているような感じがする
  • 歯が長くなったような感じがする(歯茎が下がっている)
  • 口臭がする
歯周病とは

歯周病は早期発見・早期治療により、症状を改善・抑制することが可能です。これらの症状をお感じの方は、歯周病にかかっている可能性があります。できるだけお早目に当院にお越しになり、診療を受けるようにしてください。

歯周病の進行

歯周病は、歯肉が炎症を起こす「歯肉炎」と、炎症が進行し深部にまでおよぶ「歯周炎」とに分けられます。これら「歯肉炎」と「歯周炎」の総称が歯周病であり、その進行は「G」そして「P1」から「P3」までの4段階で表されます。

歯肉炎(G)

歯茎が赤く腫れ、歯磨き時や硬い物を食べた時などに、出血することがあります。

軽度歯周炎(P1)

歯と歯茎の間の隙間(歯周ポケット)が深くなり、そこから出血したり膿が出たりし、口臭が発生する場合があります。

中度歯周炎(P2)

歯周ポケットがさらに深くなり、歯が浮いているような感じがするなどの症状が現れ始めます。また、硬い物を噛むと歯がぐらつく、痛みを感じるなどの症状が現れるようになります。

重度歯周病(P3)

歯根を支えている歯槽骨(歯の土台となる骨)がほとんど溶け、歯根が見えるようになります。この段階に至ると歯を保存することは難しくなり、抜歯しなければいけなくなることがあります。

歯周病は「いつのまにか」進行する病気です

歯周病は「いつのまにか」進行する病気です

歯周病は、初期段階には痛みやしみなどの自覚症状がほとんど現れない病気です。ですので、それらの症状を感じて歯科医院に行った時には、すでに進行した後だったということも少なくないのです。つまり、歯周病とは「いつのまにか」進行し、歯の健康を脅かす病気なのです。
こうした歯周病を、初期段階のうちに患者様ご自身が発見するのは難しいため、早期発見・早期治療をはかるためには、歯科医院で定期健診を受けることが非常に重要となります。

予防治療とは

予防治療とは

予防治療とは、むし歯や歯周病などの病気を治療するのではなく、それらの病気を予防することを目的とした歯科治療です。当院では予防治療として、PMTC(歯科医師・歯科衛生士によるクリーニング)、TBI(歯磨きの指導)などを行っております。「歯医者は、歯が痛くなってから行くところ」とお考えにならずに、ご自身の歯の健康を守るために、積極的に当院の予防治療をご活用頂ければと思います。

PMTCについて

PMTCについて

PMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、歯科医院で歯科医師・歯科衛生士が専用機器とフッ素入り研磨ジェルを使って、歯をきれいにするクリーニングです。歯の表面や歯と歯茎の間の歯垢(プラーク)などを、きれいに除去することが可能です。また、PMTCによってきれいに磨かれた歯の表面は歯垢などの汚れが付きにくくなるため、効果的に病気予防をはかって頂くことができるようになります。 むし歯や歯周病などの病気を予防したい方、煙草のヤニや茶渋などの着色汚れ(ステイン)が気になる方、口臭が気になる方など、幅広い方々に受けて頂きたい治療です。

PMTCで期待できる効果
  • むし歯、歯周病などの病気予防
  • 煙草や茶渋などの着色汚れの除去
  • 口臭予防

唾液検査、フッ素の応用など、多角的に病気を予防します

当院ではPMTCだけでなく、むし歯菌の量、唾液の量、唾液の質などの検査も行い、患者様お一人おひとりに合った病気予防のためのアドバイスを行っています。そのほか、甘味の摂取についてのアドバイスやフッ素を応用した予防など、多角的に患者様の病気予防をサポートします。

TBI(歯磨き指導)について

TBI(歯磨き指導)について

TBIとは、「Tooth Brushing Instruction」の略で、歯科医師・歯科衛生士による歯磨き指導です。正しい歯の磨き方を身に付けて、毎日適切に歯をケアすることは、むし歯や歯周病などの病気を予防する上でとても大切なことです。しかし、ご自身では磨けているつもりでも、お口の中を診てみると磨き残しが多い、そうした患者様も少なくありません。ですので、当院でTBIを受けられて、正しい歯磨き方法を身に付け効果的に病気予防をはかるようにしてください。

歯磨きのコツ

  • 歯ブラシの毛先の長さは前歯4本分かそれ以下、普通かやや硬めの歯ブラシを選ぶようにしてください
  • 歯ブラシを持つ時は、ペンを持つように軽く握ってください
  • 歯ブラシの毛先を歯の表面に直角にあて、小刻みに動かしてください
  • 時々、歯ブラシの先端を縦や横に向けて、丁寧に磨いてください。こうすることで、磨き残しを防止することができます
  • 歯茎も軽く磨くようにしてください
  • 歯と歯の間を掃除する時には、デンタルフロスや歯間ブラシを使うようにしてください
  • 最低でも1ヶ月に1回、歯ブラシを交換してください
  • 電動歯ブラシも病気予防に効果的です。また、歯肉へのマッサージ効果も期待できます

普通の歯ブラシも電動歯ブラシも、正しく使用しないと歯の表面を削ってしまうことがありますので、注意してください。

3ヶ月に1回の定期健診をおすすめします

3ヶ月に1回の定期健診をおすすめします

むし歯や歯周病などの病気を予防するためには、ご自宅での歯磨きなどのケアも大切ですが、それと同じくらい歯科医院で定期健診を受けることが重要となります。 定期健診を受けることで、初期症状が現れにくいむし歯や歯周病などの病気を、早期発見・早期治療することが可能となります。そのため、「ご自宅でのケア」+「当院での定期健診」こそが、理想的な病気予防なのです。 当院では、患者様の歯の状態によっても異なりますが、3ヶ月に1回程度の定期健診をおすすめしています。

06-6696-1662